2021年4月26日より、宮城県新産業振興課より、「宮城県AI・IoT先進技術導入補助金」の募集が開始されました。
また、同時に「宮城県デジタル化推進機器整備等補助金」も募集開始されています。
いずれも、製造業が対象となっておりますが、
○AI・IoT先進技術導入補助金 → 生産性向上等
○デジタル化推進機器整備等補助金 → デジタルを活用した取引拡大等への取組を支援
といった特徴があり、製造業の事業基盤を強固にできる良い機会だと思いますので、ぜひチェックしてみて下さい。
製造業のための先進技術導入補助金
「宮城県AI・IoT先進技術導入補助金」「宮城県デジタル化推進機器整備等補助金」の補助金対象者は、
”製造業を主たる事業として営む者で,宮城県内に生産拠点(工場等)を有すること”
となっています。
製造業においては、
○「宮城県AI・IoT先進技術導入補助金」活用例
・AIやデータベースによる技術継承
・ロボットによる作業の自動化
・センサーデータ収集による工程管理の効率化や見える化
○「宮城県デジタル化推進機器整備等補助金」活用例
・オンライン工場案内等に向けた工場内通信環境整備(通信機器設置)
・受注獲得等に向けた自社ホームページの改修
・オンライン商談等に向けた自社が保有する技術のPR動画作成
など、従来は職人の経験や勘、度胸に頼ってきた部分を、AIとIoT等の先進技術を活用する事で、生産現場の省人化や省力化、生産性向上に向けた技術開発・導入が図れる機会となり、自社のPRをデジタル化できる機会となります。
補助率と補助限度額
宮城県AI・IoT先進技術導入補助金
補助率は2/3、補助限度額は100万円~500万円となっています。
宮城県デジタル化推進機器整備等補助金
補助率は2/3、補助限度額は100万円~300万円となっています。
AIとIoTの先行事例からヒントを得る
AIとIoTに関する先行事例について調べたところ、次のような案件がありました。
AI先行事例
■AIによるQ&Aシステム
蓄積された熟練の技術者の知識やノウハウを伝承するために、グループ内の技術者が情報を容易に引き出せるようにしたシステム
(先行事例:AGC株式会社)
■テキスト解析AIの活用
技術調査・解析に必要な特許調査を、テキスト解析AIの活用により3〜10倍効率化
(先行事例:トヨタテクニカルディベロップメント株式会社)
■AI採寸技術の導入
写真2枚だけで自分にあったマットレスがレコメンドされるサービスを実現
(先行事例:株式会社エアウィーヴ)
IoT先行事例
■農作物生産に関するコスト管理の「見える化」
IoT機器導入による温度、湿度、日射などのデータを自動収集し、農作物生産に関するコスト管理の「見える化」を実現
(先行事例:ベジタリア株式会社)
■プレス加工・組立・金型製作・部品加工のIoTソリューション
製造においてセンサーデータを収集し、設計段階から使用後の摩耗までの全プロセスをデータベースで一元管理
(先行事例:株式会社KMC)
対象となる経費の特徴
特筆したいのは、「宮城県AI・IoT先進技術導入補助金」の対象経費についてです。
システム開発費や機械装置費などのハードウェアはもちろん対象ですが、
○技術指導受入費
AI・IoT等の導入に必要な技術指導の受入に要する経費(外部からの技術指導に要する経費)
○人件費
AI・IoT等の導入に直接関与する者の人件費(ただし,直接作業時間に対するものに限る)
注)補助対象経費に占める人件費の割合は1/2を限度
も対象経費となっています。
この2つの経費を使えば、システムを外注するだけでなく、社内で内製化する事が可能になります。
内製化する事で、技術力向上とノウハウの蓄積が可能となり、新たな事業展開に繋がるかもしれません。
補助金の募集期間
募集期間は次の通りです。
宮城県AI・IoT先進技術導入補助金
令和3年4月26日(月)~令和3年6月30日(水)
宮城県デジタル化推進機器整備等補助金
令和3年4月26日(月)~令和3年6月30日(水)
補助金の関係資料や問い合わせ先
今回の補助金に関する詳しい情報については、宮城県公式サイトをご確認下さい。
宮城県AI・IoT先進技術導入補助金
宮城県公式サイト
⇒「令和3年度宮城県AI・IoT先進技術導入補助金の募集について」を見る
宮城県デジタル化推進機器整備等補助金
宮城県公式サイト
⇒令和3年度宮城県デジタル化推進機器整備等補助金の募集について
問い合わせ先
宮城県 経済商工観光部 新産業振興課
担当:高度電子機械産業振興班 TEL 022-211-2715 FAX 022-211-2729
E-mail:shinsank@pref.miyagi.lg.jp