販売活動やビジネスに取り組むなかで、「戦略と戦術の違い」をしっかり理解していますか？
言葉として耳にしたことはあっても、実際には違いが曖昧なまま、日々の活動に追われてしまっている方も多いのではないでしょうか。
この記事では、
- 「戦略」と「戦術」の違い
- その違いを理解しないまま進むとどうなるか
- そして、どう活かせばよいか
という3つのポイントから、販売活動に役立つ考え方をお伝えしていきます。
戦略と戦術の違いとは？
一言で言えば、
戦略＝どこで戦うか
戦術＝どう戦うか
ということができます。
たとえばスポーツで例えるなら、
戦略は「どのポジションで戦うか」「どういう展開を狙うか」という設計図のようなもの。
戦術は、その設計図を実行するための技や方法です。
ビジネスや販売活動に置き換えると、
戦略：誰に／何を／どう届けて／どう差別化するか
戦術：Instagramで投稿する、期間限定で販売する、イベントに出店する…といった手段です。
つまり、
戦略は「目的地」
戦術は「そこにたどり着くための手段」
と捉えるのがわかりやすいでしょう。
違いを理解しないと、どうなるか？
戦略がないまま手段（戦術）だけを繰り返すと、「自分は何のためにやっているのか」が見えなくなり、結果として迷走してしまいます。
たとえば、
「新幹線に乗って旅行しよう！」
と思っても、
行き先が“東京”か“大阪”か決まっていなければ、切符も買えませんし、どの電車に乗ればいいかもわかりません。
ネットショップやSNSでも同じです。
「ブランド立ち上げてネットショップ作ろう」→目的（誰に、何を、どう届けるか）がなければ、誰も来ません。
「毎日インスタ投稿しよう、バズるリールを作ろう」→投稿が目的化してしまい、本来の目指す方向を見失います。
だからこそ、最初に必要なのは
「どこを目指すのか」=戦略
そのうえで、
「どうやってそこにたどり着くか」=戦術
を選ぶことが大切なのです。
戦略と戦術をどう活かせばいいのか？
戦略と戦術を区別して考えられるようになると、行動に一貫性が生まれ、ブレなくなります。
たとえばこんなイメージです。
戦略：
「仕事も子育てもがんばる30代女性に、キラキラ輝けるジュエリーを届けたい」
戦術：
Instagramでは“理想のライフスタイル”を見せる投稿を行い、商品紹介だけでなく、内面から輝くための言葉やヒントも発信していく。
または、
戦略：
「大量生産にはない温もりを求める人に、手縫いのレザー製品を届けたい」
戦術：
ハンドメイドイベントに出店し、ブースでは工房の雰囲気を再現し、製作過程をその場で見せるようにする。
このように、戦略と戦術がしっかり噛み合うことで、売上がすぐに出なかったとしても、活動の“目的”が明確なので、迷わず続けていけるようになります。
戦略は「目的」、戦術は「手段」
今回は、「戦略と戦術の違い」について、次の3点をお話ししました。
- 戦略は目的、戦術はそこに向かう手段
- 違いを理解しないと、迷走して疲弊する可能性がある
- 目的（戦略）を明確にすれば、手段（戦術）をブレずに選べるようになる
戦略という言葉に「大企業の経営戦略」みたいな印象を持つ方もいるかもしれませんが、
実は、時間・お金・技術といったリソースが限られている小さなブランドや個人の活動こそ、戦略が必要です。
「インスタでフォロワーを増やさなきゃ」
「とにかく商品数を増やさなきゃ」
と感じている方こそ、
「自分の今の活動の“目的地”ってどこだろう？」
と、一度立ち止まって考えてみてください。
戦略は目的地、戦術はそこにたどり着くための手段
ぜひこの言葉を、今日の学びとして持ち帰ってください。
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