事業を成功させるためには、まず綿密な計画を立てることが大切です。
そして、その計画通りに進むように、色々と工夫をしていきます。
ただ、計画の全てが、思うように進むとは限りません。
計画を成功させるためには、意識すべきポイントがあります。
では、どうすれば計画を成功に導けるのか?
今回は、事業計画の実行において意識すべきポイントについて、経済産業省推進資格ITコーディネータの筆者が解説していきます。
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計画実行のため、目標を具体的にする
計画を実行する際には、具体的な方法を明確にできなければなりません。
よくある失敗としては、
漠然とした目標しか立てず、何をすれば良いのかが見えないパターンがあります。
そのようなことにならないために、
◯いつ
◯誰が
◯何をすれば良いのか
を明らかにできる計画を立てる必要があります。
また、一気に大きな目標を狙うのではなく、小さな目標達成を積み重ねるようにすることも大切です。
そのためには、最終的な目標から逆算した「中期計画」「短期計画」や、ある一定の目標時期に設定する「マイルストーン」なども有効です。
適切なKGIとKPIを設定する
計画実行に用いられる要素として、KGIとKPIというものがあります。
KGIとは
KGIは日本語だと重要目標達成指標となり、端的に言うと最終目標のことです。
売り上げの額や、上昇させる利益率など、色々な内容に設定することができます。
KGIを設定する際には、あくまでも現実的に、達成可能な目標を掲げることが大切です。
到底実現できないような目標だと、計画に無理が生じるからです。
KPIとは
KPIは、KGI達成に繋げる中間目標です。
KPIはそのKGIを元に設定していきます。
計画実行のためには、まずKGIを掲げ、それを実現するために複数のKPIを設定します。
いくつかの段階に分けたKPIを達成していき、最終的にはKGI達成に繋げる形です。
KPIで次の段階に進むためには、達成しているかどうかを判断する必要があるため、集客率や中間利益などの具体的な数字で分かる目標にした方が良いでしょう。
中間目標の数字を超えていれば次の段階へ進み、超えていなければ状況の改善を試みます。
マネジメントサイクル「PDCA」
PDCAは、事業を4つの段階に分けて、その段階を繰り返していくマネジメントサイクルの方法です。
Do(実行)
Check(評価)
Action(改善)
の頭文字をとった言葉になります。
つまり、まずは計画を立て、その計画通りに行動を起こします。
行動するだけでなく、その行動を評価し、改善すべき問題点を炙り出します。
そして、改善すべき部分を判断材料にしながら、次の計画を立てていくサイクルになります。
そのPDCAを上手く回すためには、
実現可能でわかりやすい計画設定と、客観的かつ正確な評価が欠かせません。
つまり、KGIとKPIの適切な設定が重要になってきます。
計画を立てる段階での工夫が必要
いかがだったでしょうか。
今回は、事業計画の実行において意識すべきポイントについて解説致しました。
- 計画を実行する際には、具体的な方法を明確にし、小さな目標達成を積み重ねるようにする
- 計画を実行し、評価するためにKGIを掲げ、それを実現するために複数のKPIを設定する
- PDCAのプロセスで管理し、行動するだけでなく、きっちり評価して見直すことを繰り返す
計画は、ただ漠然と設定すれば良いわけではありません。
実現できることを前提として、成功に至るまでのプロセスがしっかりとイメージできることが大切です。
KGI、KPIもPDCAも、上手に活用するためには、計画の設定を工夫する必要があります。
もし、計画を正しく設定できれば、すべきことや改善点の把握がしやすくなり、成功できる可能性は高くなるでしょう。
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