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バリュープロポジションキャンバス「6つの構成要素」と使い方を解説!

バリュープロポジションキャンバス「6つの構成要素」と使い方マーケティング理論

競合他社との差別化を図るために、役立つフレームワークツールとして、

バリュープロポジションキャンバス(value proposition canvas)があります。

 

今回は、その概要や使い方などについて、具体的な例も交えながら分かりやすく解説していきます。

既存プロジェクトの見直し・改善や、新規プロジェクトの立ち上げなどの際に参考にしてみてください。

 

経済産業省推進資格ITコーディネータ古澤シンジ

著者:古澤シンジ

経済産業省推進資格ITコーディネータ

古き良きアナログを大切に、デジタルとの融合を考えるマーケティングについて情報を発信。

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バリュープロポジションキャンバスとは

はじめに、「バリュープロポジションキャンバス(value proposition canvas)」とは何か、について解説致します。

valueは「価値」、propositionは「提案」という意味です。

 

つまり、バリュープロポジションとは、

「企業から顧客へ提供する価値」を表しています。

 

企業が商品やサービスを開発する際において、

顧客へ提供する価値と、顧客のニーズとの間に、ズレが生じる事が多いのではないでしょうか?

 

そこで必要になってくるのが、バリュープロポジションキャンバス(value proposition canvas)と呼ばれるフレームワークツールです。

バリュープロポジションキャンバスの目的には、次のものが挙げられます。

 

・自社製品やサービスによって提供できる価値と、顧客のニーズとの間にあるズレを明確にする

・自社製品やサービスの長所を明確にできる

・顧客のニーズを、より正確に把握できる

 

バリュープロポジションキャンバス構成する6つの要素

バリュープロポジションキャンバスでは、

バリュープロポジションと、顧客の情報という二つの項目に分けて可視化し、

お互いの関係性を明らかにしていきます。

 

ここからは、バリュープロポジションキャンバスを構成する二つの項目と、6つの要素について解説致します。

 

バリュープロポジションの構成要素

バリューポジション(Value Proposition)として、顧客への提供価値について分析していきます。

この中には、次の3つの要素が含まれています。

○Product & Services

製品やサービスとその特徴

 

○Gain Creators

顧客の利得をもたらすもの

 

○Pain Relievers

顧客の悩みを取り除くもの(不満や不便さを解消できるもの)

 

顧客の情報

顧客側からの目線を、顧客セグメント(Customer Segment)としてまとめていきます。

Customer Segmentは、次の3つの要素に分けることができます。

 

○Customer Job(s)

顧客が解決したい課題

 

○Gains

顧客の利得(プラスに感じられること)

 

○Pains

顧客の悩み(マイナス面やリスク)

 

進める順番が大事

なお、このフレームワークツールを使う際は、

Customer Segmentから進めていく方が望ましいでしょう。

 

なぜなら、Value Propositionから進めていった場合、

企業側の一方的な価値観にとらわれてしまうケースもあるからです。

 

また、客観的な観点も欠かさないようにしましょう。

 

バリュープロポジションキャンバスの作成方法

バリュープロポジションキャンバスを作成する場合は、次のような流れで行います

 

①Value Proposition

顧客への提供価値

自社製品のサービス内容を明確にします。

 

②Customer Segment

顧客セグメント

ターゲット層としている顧客の情報を記します。

 

③Customer Job(s)

顧客が解決したい課題

例えば、「家事を楽にしたい」などのように、顧客が望んでいる課題をまとめます。

 

④Gains

顧客の利得

「コストを抑えつつ家事を楽にできる」など、顧客側のメリットです。

 

⑤Pains

顧客の悩み

「コストがかかる」「スペースが占有されてしまう」など、顧客にとって悪い面を挙げます。

 

⑥Product & Services

製品とサービス

顧客のニーズを満たせるような、製品やサービスの価値をまとめます。

 

⑦Gain Creators

顧客の利得をもたらすもの

④で示したGainsを満たせるような、製品やサービスの価値を探っていきます。

 

⑧Pain Relievers

顧客の悩みを取り除くもの

⑤のPainsで挙げた悩みを解消、低減できるような、製品やサービスの価値を探りましょう。

 

「バリュープロポジションキャンバス」まとめ

いかがったでしょうか。

今回は、競合他社との差別化を図るために役立つフレームワークツール

「バリュープロポジションキャンバス(value proposition canvas)」

について解説致しました。

  • バリュープロポジションは、「企業から顧客へ提供する価値」を表す
  • バリュープロポジションと顧客の情報という二項目に分けて可視化する
  • 「Customer Segment(顧客セグメント)」から進めて作成する

 

企業が商品やサービスを開発する際におこる、

提供価値と顧客ニーズとのギャップを無くすために、

バリュープロポジションキャンバスを活用しましょう。

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